ビーダックスタイル

坪井 当貴

コンセプト

日々の生活を快適な環境で過ごしたい。誰もが思うそんな当たり前の感性を大切にしています。心地よい衣服を身に纏うような「生きた環境」をデザインすること。より快適に、より自然に、より美しい住まいを目指すこと、シンプルですがそれが原点であるように思います。家を築き、家を育て、その役目を終えるまでのプロセスの中で、時間の変化に対応した自由で持続可能な住まいのあり方を考えていきたいと思っています。

作品集

住所:山梨県南都留郡富士河口湖町
構造:木造在来工法
家族構成:夫婦+子供
敷地面積:300㎡
延床面積:148㎡
工事額の目安:3500万円

山梨県富士河口湖町に建つ寒冷地型のモデルハウス

外皮を高断熱、高機密化することで、旧来の「ぶどう型」の間取りから「りんご型」の一体型の間取りとし、真冬でも可能な限り間仕切りが少なく、開放的な暮らしができる提案を行った。また将来の変化にあわせて可変性のある構造設計とし、内装材は調湿可能な自然素材で構成されている。熱源は蓄熱式床暖房を採用することで設備機器を表に出さず、家全体が緩やかな温熱環境に保たれるように工夫を行った。また2階にはサンルームを設置し、冬でも安心して洗濯物が干せると同時に、太陽の熱を蓄える緩衝空間として外観にも特徴を与えている。

住所:埼玉県越谷市
構造:スーパーウォール工法
   長期優良住宅認定取得
家族構成:夫婦2人
敷地面積:490㎡
延床面積:114㎡
工事額の目安:3000万円

共働きの夫婦のためのコンパクトな平屋

平日はそれぞれの職場でお互い忙しい時間を過ごしている。現在の夫婦の暮らし方に対応するため、家事の合理性を考慮した「回遊性のある動線」を基本にしたフレキシブルなプランとなった。更に将来暮らしの変化や可能性にも焦点をあて、子育ての時期やリタイヤした後でも使い続けられる可変性を取り入れ、時間的な耐久性を確保している。周囲に田畑が広がる立地であることから、外皮を高断熱、高気密化し、第1種計画換気を行うことで、室内への土埃の侵入を防ぎ、通年安定した空気環境の維持と建物へのダメージを軽減できるようにしている。その意味でLIXILのSW(スーパーウォール)工法は設計条件を満たす上で最適だった。

撮影:小林勇蔵

住所:東京都北区
構造:木造在来工法
家族構成:親世帯夫婦+子世帯家族
敷地面積:230㎡
延床面積:215㎡
工事額の目安:6000万円

築70年の旧家屋の建て替えにより1階に親世帯、2階に子世帯の完全分離の2世帯住宅を計画した。アマチュアオーケストラの楽団員である子世帯夫婦のために音楽スタジオを併用している。生活空間は上下で分かれつつも、お互いの生活の気配が伝わるように中庭を配置し、音楽スタジオから発する音を消すことにも一役買っている。1階は自然な形でバリアフリーの理に叶ったプランとし、2階は葉脈のような屋根構造体を現しにすることで、音楽的なイメージを持つ情緒的な空間をつくることができた。正面の外観は西日を遮るために連子格子を一面に設け、日射と視線を遮りながら、周囲の町並みとも調和する「景観形成」を意識した外観となった。

Profile

1972年  神奈川県横浜市出身
1995年  青山製図専門学校 建築設計課卒業
1996年  青山製図専門学校 研究科修了
     株式会社空間工作所
     大江建築アトリエ(旧大江宏建築事務所)
     アーキショップ一級建築士事務所
2005年  北欧・欧州8カ国を建築視察
2006年  坪井当貴建築設計事務所・一級建築士事務所 設立
      SADI北欧建築デザイン協会 理事
      CASBEE戸建評価員登録
      日本耐震防災事業団 木造耐震プランナー

受賞・雑誌掲載

東京の若手建築家とつくる家
これなら住みたい仮設住宅16プラン
北欧テイストの家づくり

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